■季節と着物■
 季節と着物

着物を五節供に区切って考えてみた一例をご紹介いたします。



春 3月3日 上巳の節供
雛祭りにはきものを着ましょう。春らしい色と素材を。
色とりどりの花におおわれた一越縮緬の小紋に、織の帯
雛祭りの室礼(しつらい)は桃の花、はまぐり、桃酒、蒸しもちなど。
その由来などはお稽古でお話いたしましょう。

春 5月5日 端午の節供
5月のよく晴れた日にはきもの姿が美しい爽やかに着こなしたいですね。
白大島に、博多献上帯を珊瑚の帯止めでアクセント


夏 7月7日 七夕の節供
着付けのお稽古は浴衣から!
涼しげに見せることが夏の着物姿の秘訣です。

夏 絽 付け下げ訪問着に絽綴の八寸帯
襟元をきちんと合わせ、きりっと着こなす方が涼しげです。
透ける美しさを! 下着にも気を使って。

朝顔の手刺繍の?絽


秋 9月9日 重陽の節供(菊の節供)
中国の風習が日本に伝わって延命長寿を願って菊酒をいただきます。
濃い緑から薄い色へ染め小紋に菊の花をイメージで染めた膨れ織九寸帯

被せ綿(きせわた)
平安時代から宮中で行われた行事で前夜菊の花に真綿を被せておき、露や香りを移し取り翌朝その綿で体を拭いて長寿を願います。


冬 元旦 一年の始まり
神様に感謝する初詣 1月7日 人日(じんじつ)七草正月
江戸時代はこの日が出仕始めで各大名は一同揃って将軍の拝謁を受け七草粥を食べてから下城しました。
成人式や何かと改まった行事や集まりも多い時期です。
左は、梅模様訪問着に手刺繍「牡丹に唐獅子」の袋帯
右は、お振袖に華やかに帯を結んでみました


生涯学習・服飾文化・生活文化 学習研究所
場所:神奈川県鎌倉市雪ノ下 1-11-21
TEL:0467-23-8078 FAX:0467-23-7385
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主宰者:着付け教授師範1級、生涯学習インストラクター2級
きもの文化研究 煎茶道師範
元泉 伎美子(もといずみ きみこ)

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